西村千絵子指導員 ポーランド合宿参加レポート
2018年2月25日
1月末から1週間、ポーランド・テコンドー連盟主催の冬合宿に参加して来ました。
ポーランドは、世界大会で常にメダル獲得数の上位を誇る強豪。 ヨーロッパをはじめとする各国の代表も集まるこの合宿で、テコンドーとじっくり向き合う、贅沢な時間が過ごせました。
参加者は100名ほど。 ポーランド各地の道場からの参加者に加え、全体の2割はイギリスやフランスなど外部からの参加者。 海外の大会でご一緒したことのある審判や選手も来ていたので心強かったです。 日本からの参加者は私が初めてだったようで、温かく迎えていただきました。
ポーランドの合宿での稽古は1日3回。 午前と午後はそれぞれ2時間、宿泊所から2.5キロ離れた稽古場まで雪道を歩いて行き、稽古をします。
夜は、宿泊所併設の小体育館で個人指導が受けられる時間が設けられており、合宿の指揮をとっているJedut師賢、Loboda師賢、世界大会の型の試合で6回優勝しているSuska師賢をはじめとするポーランドのコーチ陣のトゥルの指導が受けられます。
「選手の指導ではそのひとに合った微調整をすることが必要」そう言って、Jedut師賢は、ひとりひとりと向き合う時間を取ることにこだわってました。
午前と午後の稽古は、8割が基礎とマッソギにつながるパターン練習や体の使い方。
マッソギをする上で必要な動き方や感覚、そして基礎体力を養うことに時間をかけます。 そのため、たくさんのゲーム、筋トレ、負荷をかけてのトレーニングやパターン練習をしました。
年々早くなっていくテコンドーの試合展開に対してポーランドがどのように対応しようとしているのか、とても体系的に体験させてもらえた気がしますし、パターンの見本を代表クラスの競技者がしてくれていたのも、とても分かりやすかったです。
長いようで、あっという間の合宿でした。
意識の高いテコンドー家たちとコーチ陣に囲まれ、共に汗を流し、語り合い、同じ釜の飯を食い、笑いあった時間は、かけがえのないものでした。
受け入れてくれたポーランド・テコンドー連盟と、ともに濃い時間を過ごした合宿の仲間たちに感謝しています。